往馬大社生駒の山を歩いて降り、生駒駅から信貴電に乗って一分という駅で降りました。一分には以前から行きたかった往馬大社(いこまたいしゃ)があるからです。 生駒大社は創建年代は定かでないですが、もっとも古い記述は『総国風土記』の雄略天皇三年(458年)ということです。 奈良県内の大神神社や石上神社と同様に神奈備(生駒山)を御神体として祀られた日本有数の古社です。 古代より朝廷の崇敬厚き神社であり、「延喜式」では官幣大社に列せられていました。 一分駅から歩いて5分くらいのところに往馬大社がありました。 なかなか素敵な神社です。 【ご祭神】 伊古麻津彦命 (いこまつひこのみこと)(産土の大神) 伊古麻津姫命 (いこまつひめのみこと)(産土の大神) 気長足比賣尊(神功皇后) (おきながたらしひめのみこと) 足仲津比古尊(仲哀天皇) (たらしなかつひこのみこと) 誉田別尊(応神天皇) (ほんだわけのみこと) 葛城高額姫命 (かつらきのたかぬかひめのみこと)(神宮皇后の母君) 息長宿禰王 (おきながすくねのおおきみ)(神宮皇后の父君) 神功皇后にまつわる方々がたくさんいらっしゃいます。 往馬大社は古くから火の神として尊ばれ、歴代天皇の大嘗祭に用いられる火きり木(うわみず櫻)はこの往馬大社より献上したものなのだそうです。 昭和天皇の大嘗祭にも、また平成二年に執り行われた平成の大嘗祭の「斉田點定の儀」にも往馬大社の火きり木が使用されたのだそうです。 例年十月に執り行われる往馬大社の例祭は、壮大な火祭りとして古くから龍田の風神祭、広瀬の水神祭と共に深い信仰を集めた古式豊かな伝統行事(無形文化財)なのだそうです。 龍田大社が風の神様、廣瀬神社が水の神様、そしてここ往馬神社が火の神様なのですね。 三つとも行けて良かったです。 さて、このあと行基ゆかりの竹林寺(行基のお墓があります)と奈良では珍しい鎌倉時代の古刹・円福寺へと歩き、一分に戻って電車に乗り石切劔神社へ行ったのでした。 |